しんせつなともだち

kotohirateiji2008-12-24 
著者:方 軼羣
翻訳:君島 久子
挿絵:村山 知義
書名:しんせつなともだち(萝卜回来了)
版元:福音館書店
 
うさぎがカブを拾う。
あ、そうだ。あの人もお腹をすかしているだろう。
こういうときはお裾分け。
 
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・・・あまりに昔に読んだもので台詞をおもいだせない(^_^;)
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壱ヶ月以上更新が滞ってしまった。
 
今現在、こちら中国は世界不況がじわじわと上陸しつつある。良くも悪くも金融流通製造が世界標準とリンクしきってなかったおかげで、不況直撃までいくぶんのタイムラグがとれている。この時間を中国政府は有効につかうべく色々手を尽くしている最中。僕が今働いている沿岸部近くの職場にも秋から色々と影響がでてきている。この不況はこの後、世界をどう変えていくのか、渦中であがきながらも冷静に綴っていきたいと思う。
 
萝卜回来了
luo2 bo hui2 lai2 le
カブが帰ってきた。
(「萝」は草冠の下に四、その下に夕)
 
この本の原作は1955年、中国で発表された。大陸では新民主主義から社会主義への移行を計っており、台湾は浙江省・大陳列島を喪失し島だけになってしまった時代。そんな激動の時代に発表された童話。方軼羣は何を思いながらこの物語を綴ったのだろうか。
http://candana.cocolog-nifty.com/travel_book/2007/12/index.html
 
息子よ。君のクリスマスプレゼントにこの本を贈った(amazonは便利だね)。君の母が好きなうさぎの話だ。君の母が好きな、人を思いやる心の話だ。これからの大不況の下、どれだけの人がどれだけ人を思いやり行動にうつすことができるのか。君の記憶には残らないだろう、だからやがて語ろう、これからの時代に何がおこったかを。

しんせつなともだち(こどものとも絵本)

しんせつなともだち(こどものとも絵本)